春にかがやく白い花を見ると、心躍りますね。
こぶし咲く あの丘 北国の ああ北国の春~♪と千昌夫も
「北国の春」で歌っていましたが、農村では辛夷の花の咲くのを見て田畑を起こしたり、種をまいたりしたそうです。
うけうりの伝説です。
平家の落人たちが、早春のある朝、目を覚ますと、全山に無数の追っ手の白旗がはためいていました。それを見た落人たちは、もはやこれまでと思い、自刃して果ててしまいます。しかし、源氏の白旗に見えたのは、実は辛夷の花だったのです。蕾の期間は長いのですが、前触れもなく一夜にしてパッと満開になる花です。